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エンジンレイアウトと車の形 [車・バイク]

最近ではだいたい経済性と居住性能、走行性能のバランスでエンジンレイアウトと駆動方式は決まってきたが、この2つは結構密接な関係がある。
イノベーションを起こした車というのは大抵、構造から革命を起こしているのだ。
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FFならばミニ。
パワーユニットと駆動系をフロントにまとめることで室内最大化を目的としているので、
形がそれまでのものと大きく異なっていた。
低床かつオーバーハングが極端に短く、10インチの小径タイヤのため、
小型犬のような愛らしい外観だがゴーカートのようなハンドリングという個性的な車になった。

RRならばポルシェ911。
パワーユニットと駆動系をリアにまとめることで4つのタイヤそれぞれの役割を分け、加速時には駆動輪であるリアに、減速時には4輪全てに同量に面圧がかかるように考えられている。そのため、リアのアプローチアングルが長い。
加えて低重心の水平対向エンジンで圧倒的な加速性能を誇る。
なのに丸目2灯のカエルのようなファニーフェイス、リアに流れる女性的なラインで
シルエットをみるだけで911とわかる独特のスタイリングを持っている。

ミッドシップならフィアットX1/9
エンジンを車の重心近くにレイアウトすることで、加速・減速・コーナリング時に
よけいな慣性力が掛からず、あらゆる運動性能が高まる。
しかし最もかさばるエンジン回りが車の一番おいしい場所にあるため、居住性や積載性は
ないに等しい。
鬼才ガンディーニがベルトーネ時代にデザインした傑作のスタイリングに
ジャンパウロ・ダラーラがセッティングをしたという奇跡の車。

フロントミッドシップならエスティマ。
ミニバンで低重心を達成しようとエンジンをフロントアクスルより後ろに積んだ
レイアウトを取った。
ミニバンと言えば鈍重なコーナリングで外乱に弱い、という宿命を覆した車で
それまでのボンネットが突き出していた野暮ったいスタイルではなく
「天才タマゴ」と自称していたくらい特徴的なスタイリングをしていた。

しかし、今ではスペース効率からFFがかなりの割合を占め、次にAWD、FRと続き
それ以外のレイアウトは風前のともしびだ。

そのうち電気自動車になれば、エンジンもトランスミッションもドライブシャフトも
全部不要になって、クルマの形はレイアウトに囚われなくなるのだろう。

なんでも自由というのは良いようでいて、実はあまり独創的ではなくなる。
制約があるからこそオリジナリティが出る。
そういう意味では、もう車に独創性は不要なのかもしれない。


タグ:レイアウト


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